漠然とした目標や不安で婚活をはじめても疲れるだけ
結婚したいと思っていても出会いがなく、「婚活をすれば出会いが見つかるはず」と考える人は多くです。しかし、漠然とした意識で婚活に参加しても、疲れるだけで成果を得られません。
婚活では収入や年齢といった条件を基準に、相手のことを厳しくチェックします。そのため、「ただ何となく」で活動を始めても上手くいかないのです。なぜ結婚したいのか、どのような人と結婚したいのかを、具体的に考えていく必要があります。
ただし、実際にその通りにいくとは限らないことにも注意が必要です。日本人の年収は二極化する傾向があり、将来のキャリアを考えて成功を積み重ねている人と、そうでない人とでは大きな差が出ます。
また、中小企業で出世しても、賃金が頭打ちになるケースは多く、起業等のリスクを背負わなければ収入が伸びないケースもあるのです。さらに、年収が高い人になるとアラフォーが珍しくなくなるなど、自分が結婚したい相手と婚活市場で探せる相手にギャップが生じることもあります。
特に子供をつくる場合、年齢はシビアな問題となります。体力面などを考えると、妊娠・出産はアラフォー前が限界であり、40代よりも年齢が高くなった場合は不妊治療などがセットになってきます。
男女共に生殖機能に支障が出る人が多く、何らかの補助をしなければ、妊娠が現実的とはいえなくなるためです。子供をつくりたいのであれば、アラフォーかその前に結婚相手を見つける必要があるのでしょう。
年齢的な限界が生じると焦りが募りやすくなり、余計に疲れてしまう原因になります。実際に婚活に集まる人がどんな人たちなのかを確認しつつ、イメージを修正し、選べる相手の中から結婚相手を探していく必要があるのです。
結婚をより現実的にしていくポイントは
婚活がうまくいかない人のほとんどは、漠然としたイメージで結婚を目指すケースが多く、ハードルをむやみに高くしてしまう傾向があります。例えば、自分のわがままを受け入れてくれる人間や、内面を見てくれる人間であればいいというのも、かなりハードルが高い要求です。
なぜなら、人の内面はしっかりとコミュニケーションが取れなければ把握できないものだからです。パーティの場では判断がつきません。
また、相手に収入を求める場合も同様で、自分が相手の年収分の価値がある人間になる努力をしなければ、釣り合いがとれません。年収だけが対等であっても、性格が合わなければ一緒にいるメリットはないのです。婚活がうまくいかない原因は自分にあると考え、常に行動を見直す謙虚な姿勢が大切になります。
年収などの数字目標を求めるのであれば、なぜその金額が必要なのかを具体化していく必要があります。将来の子供の学費のためなのか、老後に備えるためなのか、それとも2人でちょっと贅沢な暮らしをしていくためなのか…。
そして、それはその年収で達成可能なのか、そこまで求めなくても十分なのか、現実的によく考えてみてください。そういった経済的な感覚がないのに、無計画に高年収の人と結婚をしても、浪費で貯金ができなくなったり、借金を抱えてしまうだけです。
最近は大手企業であっても安泰とはいえない時代になっているため、あと何年働けるかも重要でしょう。相手や自分に何かあった時のことを考えて、相手に頼りきりにならない関係を作った方が良いです。結婚相手に共働きを求める人の割合は増えていて、専業主婦や主夫を養って暮らすには、収入が足りなくなってきているという現実もあります。
まずは自分が相手に求める条件を明確にして、なぜその条件が必須なのかをよく考えてみましょう。現実的な視点を持たなければ、婚活の成功はあり得ません。